ランドロックが雪に埋もれた日「雪中キャンプの楽しさ素晴らしさを肌で感じた」

普段キャンプをしない人、雪中キャンプ未経験のキャンパーどちらにも

「大変だったでしょ？寒かったでしょ？」

そう言われました。

もちろん晴天時のキャンプとは比べ物にならないくらいの苦労はありましたし、雪の重みによるテント倒壊の心配もありましたが…

この雪中キャンプを終えた私は「もう雪の中は懲り懲り！」とは全くならず、むしろまた雪中キャンプに行きたいという気持ちが以前にも増して強くなったのです。

そう、雪中キャンプの素晴らしさを肌で感じた日だったのです。

2018年12月8日
新潟県三条市スノーピークHQ

ランドロック設営時：フィールドに雪はなし

午前9時にスノーピークHQに到着。

雪は全くなく若干小雨が降る程度でした。

今回はランドロックで出撃です。

が、不覚にもスカートのペグを持ってくるのを初めて忘れてしまいました。

しかし、このスカートのペグを持ってこなかったことが後ほどどれだけ救われたのか身をもって知ることになります。

さてランドロック設営後、遅れてツイッターでお世話になっているアタさんと娘さんがやってきてアメドSを張りました。

今回もグルキャンでしてアタさんとはこれで2度目となります。

2018年10月23日 娘も大興奮！初めての父娘のデュオキャンそして初めてのグルキャンを楽しんできました

そんなわけでランドロックは私達の寝室兼アタさん達との憩いの場です。

娘は本当に嬉しそうでした。

この日を今か今かと心待ちにしていたのですから。

雨が次第に強くなり吹雪に変わる

設営時は小雨だった空模様も、15時を回った辺りから雨脚が次第に強まってきました。

そうアタさんと話していた16時近く、風も雪もびゅんびゅん吹いてきてランドロックが揺れてきました。

風でランドロックが押されているなぁという認識だったのです。

しかし…

重たい雪でランドロックがゆがむ

このランドロック内部の圧迫は風によるものではなく、水っぽい重い雪が積もっていたことによるものだったのです。

これはまずい！

慌ててランドロック内部からぱんぱんと叩いて雪を落としたのです。

去年のHQでの雪中キャンプの時はこんなに重い雪じゃなかったものなぁ…

2017年12月11日 初ソロキャンプが雪中で大丈夫？ in スノーピークHQ

…その後も吹雪は止むどころかその強さを増し、テント内の会話が全く聞き取れないほどのものとなりました。

そんな中でも…

アタさんが作ってくれた料理を皆で美味しくパクパク！

もちろんランドロックに積もった雪を定期的に落としながらの夕食会＆酒盛りです。

気がつけば猛吹雪の音にも慣れてしまい…

アタさんのバースデーランタン初披露もあってかキャンプ談義に火がつき、ついついお酒が進んで私も一時意識が飛んでしまいました。

業務連絡、ほひょさん酔っぱらいましたー😁

— アタさん (@atasan41) 2018年12月8日

それにしてもテントって凄いですよね、こんな猛吹雪の中でも暖を取りつつ酒盛りが出来るんですもの。

これが雪中キャンプの醍醐味でしょうか。

ちなみに今回ランドロック内で使用した灯油ストーブは黒と白のフジカハイペット2台。

外の0℃の気温に対しテント内の気温は11～14℃くらいでした。

2019年5月9日 多くのキャンパーに支持されている【フジカハイペット】の魅力って何だろう？

午前2時に雪による倒壊の注意喚起を受ける

皆が眠りについたのは23時過ぎ。

シュラフに入る前にもランドロックの積雪をはらいました。

そして午前2時位になってから再度雪を取り除こうかなと思った時、雪の中を誰かが歩いてきました。

これは後で知ったのですが、この雪の重みで倒壊したランドロックがあったそう。

恐らくこのことがあってHQのスタッフが見回りに来てくれたのでしょう。

近くのランドロックでも除雪をしているようでした。

そして午前5時30分のランドロックです。

入口付近は私が出てきた為に雪が落ちてますがほぼほぼ雪に埋もれていました。

もちろん全ての重い雪を取り除きましたが、そんな中でも熟睡していた娘は凄いなぁと思ったものです。

そして、朝を迎えたのです。

一面銀世界のスノーピークHQ

一晩で結構積もりましたね。

Aサイトには私達を含めて全部で5張りのテントが雪中キャンプをしておりました。

それにしてもランドロックとアタさんのアメドS、よくぞこの雪の中でも倒壊せずに頑張ってくれたものです。

おととしのHQで体験した凍ったランドロックもよかったけど、今回の雪に埋もれたランドロックのほうがたまらないなぁ。

2017年10月15日 ランドロックが凍った日「キャンプは冬が最高と気づいた」

さぁ雪もたくさん積もったことで舞台は整いました。

私の娘とアタさんの娘さんによる雪遊びの幕開け〜。

娘は今回のキャンプが本当に楽しかったらしく、

と今までとは真逆のことを言ってました。

これもアタさんと娘さんのおかげですね。

本当に感謝です。

そして最後のお仕事：撤収開始！

楽しかった雪中キャンプもいよいよチェックアウトの時間。

朝の5時に目が覚めたはずなのに時間があっという間に過ぎたのには本当にびっくりです。

そして、ここからが大変でした。

雪に埋もれたペグを見つけるのに本当に苦労したのです。

完全に舐めており、スコップも持ってきていなかったので足や手を使って雪を掻き分ける羽目に。

そしてこの時に初めて気が付いたのが、普段通りにスカート全てをペグダウンしていたらとんでもないことになっていたということ。

加えてこの時ほど、雪中キャンプの際はスカートを内側に入れなければいけないんだと痛感したことはありません。

スカートの上に重い雪がどっしり積もってしまい、なかなか幕が抜けなかったのです。

そんな中でもアメドSを早々と撤収したアタさんに手伝ってもらい何とかランドロックを撤収することが出来ました。

過去のなんちゃって雪中キャンプとは比べ物にならないくらいの貴重な体験をさせてもらいました。

2018年1月23日 スノーピークHQで「なんちゃって雪中キャンプ」が体験できる

最後に：雪中キャンプにまた来たくなった

…その全てだったのでしょうね。

もちろん雪中キャンプをやっていた時はそれはもう楽しかったのですが、撤収して自宅に戻っても雪中キャンプのことを思い出し、楽しくて仕方なかったのです。

それから意外と思われるかもしれませんが、寒さはそれほど苦にはなりませんでした。

それよりも重たい雪でのテント倒壊のほうが気が気でならなかった（汗）。

またこの素晴らしい雪中キャンプを可能にしてくれたスノーピークHQの皆様、本当に感謝です。

またお世話になります。