キャンパーは臆病であれ「火による大惨事を防ぐ為に」

20200629 (4)

キャンパーとはどうあるべきか?

その答えには多くの人が「周りに迷惑かけず楽しめばそれでいいんじゃない」と言うことでしょう。

迷惑の最たるものは騒音で、他に挙げるとすれば…

火の扱いでしょう。

残念ながら芝生の焦がしはどのキャンプ場でも見受けられます。

その理由は、下手をすれば大火事に発展しかねないこの行為を、多くの方が「たかが芝生が燃える程度」と軽く見ているからではないでしょうか。

これらのことを、山火事一歩手前となった自身の実体験と、そしてベテランキャンパーからの助言を通じてお伝えしたいと思います。

山火事一歩手前の事例

Cowardice (1)

こちらの写真中央をご覧ください。

消火した後のものですが芝生が黒く焦げているのがお分かりいただけるかと思います。

「芝生が燃えているぞー」と大騒ぎになり、そこにいたキャンパーやキャンプ場スタッフ総出でバケツリレーを敢行し、何とか火が燃え広がるのを回避した日でした。

当時は物凄く乾燥していて、前日夜に焚き火をしている際も「これは気を付けないと大変なことになるな」と思ったものです。

まぁ朝起きたらテントに結露が全くなかったのは大変ありがたかったのですけども(;^ω^)

そしてこの日は天気も良く、芝生が燃え広がるまで分かりづらい色だというのも火が芝生に燃え移っているのを気付くのが遅くなった要因でした。

…消化後、当事者のキャンパーたちはキャンプ場スタッフに平謝りしてましたね。

もちろん彼らが故意にしたわけではないのは皆が分かってたと思いますが、注意不足であったからこその事でしょう。

あれだけの騒ぎを起こしたので大いに反省すべきです。

ただこの事件の後、私は焚き火が少し怖くなりました。

「不注意により自分たちが山火事の当事者になることだって十分にあり得る」

そう痛感し、ならば良い対策はないものかと考えていた時に知ったのが…

スパッタシートでした。

 

スパッタシートは一石二鳥アイテム

Cowardice (3)

このスパッタシート、色が白いので見た目重視だと敷くのに難色を示す人もいらっしゃるかもしれません。

でも白色なので火の粉が飛んで来たり燃えカスがあるのがすぐにわかるという利点もあります。

そしてこれを使用するようになってからは…

  • 焚き火の後始末が劇的に楽になった。
  • 芝生への火の粉によるダメージをほぼ防げる。

熱に強く芝生への養生にもなり敷いているだけで安心感が増しました。

加えて焚き火をより楽しめるようになったのです。

 

爆ぜる薪の使用は論外

Cowardice (11)

爆ぜない薪を使うということも非常に大切です。

爆ぜない薪で焚き火をした後のスパッタシートは…

 

Cowardice (4)

こんな感じ。

それでもこのように燃えカスが散乱しているのがわかりますよね。

スパッタシートを敷いていない状態だったらこれらが全て直接芝生の上に落ちていたわけです。

ほひょ

爆ぜない薪でもこれですから。

 

Cowardice (10)

だから爆ぜる薪を使用するのは色々と面倒ですし、使用は控えるべきなのです。

実際このような廃材を「薪です」と称し販売しているキャンプ場もあるわけでして(;^_^A

事前に「あのキャンプ場の薪ならば良質だ」とわかっている以外はホームセンターや薪販売店で買っていくのが無難かな。

 

Cowardice (2)

ちなみにこれは爆ぜまくった薪を使用した後のスパッタシート。

これを見て二度と爆ぜる薪は使うまいと固く誓った時でした。

ほひょ

片付けも面倒だしいいことまるでなしです。

 

火消しスプレーも持参「臆病になろう」

Cowardice (5)

正しいやり方で焚き火をすれば芝生を燃やすことはないと思います。

ただ、突風などキャンプではいつ何が起こるかわかりません。

その時の為にもこの「火消しスプレー」も持参しておくとよいでしょう。

私も使ったことはないのですがやはりいざという時の為のものとして常備しておこうと思ってます。

ほひょ

あれば安心感が違います。

 

Cowardice (12)

こうして芝生にダメージを与えてしまうのは決してやってはいけないことですが、これが下手をすると…

 

Cowardice (1)

辺り一面火の海という大惨事に発展するやもしれません。

だから火の扱いに関しては、臆病すぎるほどで十分なのではないかと。

ただ購入した火消しスプレーを使用する機会が、願わくば訪れないことを祈っております。

アズワン 火消しスプレー / 1-8052-11
丸山製作所(Maruyamaseisakusyo)

 

最後に

Cowardice (9)

色んなキャンプ場に行きましたが、焦げ跡のない芝生というのは残念ながら見たことがありません。

芝生の焦がしや燃やした炭の未処理が原因で無料のキャンプ場が閉鎖に追い込まれることもちらほら出てきております。

恐らくは焦がした程度と思っていることでしょうが、一歩間違えれば大火事に発展する可能性もあるということを多くのキャンパーが十分に認識すべきかなと。

だから、キャンパーは「臆病」なくらいでちょうど良いのです。

2 COMMENTS

劇団にひき

初めてのコメント夜分に失礼します。
Twitterではありがとうございました!
上手な焚火の励行を私もやらなきゃなぁと
この記事を拝見して痛感しました。
芝のキャンプ場が大好きなのですが…
確かにおっしゃる通り焼き焦げや白化芝のない
キャンプ場は近年絶滅したように思います。
ほんの数年前迄は今程ではなかった記憶がありまして
焚火下手なキャンパーが増えている…というか…
ビギナーキャンパーの学びの機会であるとか
その様なイベントが疎かになっている事を痛感するのです。
本来であればメーカー主導でそれが励行される事が
望ましいのですが…むしろうちの商品は
絶対に焼き焦げを作りませんーそんなメーカー
商品がこの世にないのは決定的にメーカーの
マーケティングが行き過ぎた商業主義のかたまりに
なっているのだろうと感じております。
私がメーカーの社長だったなら芝を焼かない
商品を開発しろと真っ先に社員に命じると思うのです。
つまりどのメーカーの開発者もホントはキャンプなんて
年一くらいしかしてなくて焚火ビギナーって解釈ですね笑
例えばGO OUTなどの大きく有名なイベントなどで
モラル向上の時間などを上手く設けたりする
そんなプロデューサーが出てきてくれると
少しは上手な焚火の啓蒙活動も格好良くなるのかなぁ
なんて思ったりして…
とにかく綺麗な芝のキャンプ場をいちブロガーとして
見守っていきたいと改めて思いました。
秀逸な記事をありがとうございます!

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ほひょ

コメントありがとうございます(^^)

新潟県のとある心霊スポット近くの無料キャンプ場も最近になっていかなる火気も厳禁となってしまったようです。

私がまださほどキャンプに興味がない頃に、「ここのキャンプ場は穴場で、まさにこれぞキャンプというキャンプが出来る場所だよ」

とキャンプ好きな人に教えてもらった場所でした。

とても静かで、静寂なキャンプが好きな私にピッタリの場所だったのです。

私もそのキャンプ場が大好きだったので、いかなる火気も厳禁というルールになったことはショックでした。

…一歩間違えれば山火事に発展しかねませんからね。

そんな状況下で無料でしかも火気も許すというのは、割に合わないと判断したのかもしれませんね。

それからちょっと前まではキャンプと言えば焚き火、ということでもなかったと聞いております。

おっしゃるとおり、芝生を燃やさない焚き火台なんてものが開発発売されるとよいですね(^^)

多くの人たちが素敵なキャンプギア等に目を奪われがちですが(実は私もそうかも)、本当に素敵な素晴らしいキャンパーというのは、来る前よりも美しくして去る、そして周りに迷惑をかけないキャンパーだと思うのです。

私も、そうありたいと思っております(^^)

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