田巻邸椿寿荘(ちんじゅそう)は越後蒲原豪農の離れ屋敷「贅を尽くした造りにため息が漏れる」

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新潟県に数ある豪農の館は皆大きすぎて、

お殿様でも住んでたんじゃないの?

かといわんばかりの建物ばかりです。

その中にあって、ここ田巻邸椿寿荘たまきていちんじゅそうは離れ座敷ということもありこじんまりとした館。

しかし建物の規模は小さいながらも、田巻家の財力をこれでもかと示さんばかりの豪華な造りは素晴らしい♪

ほひょ

ここを訪れればその華麗さにため息が出ること間違いなしです。

2019年12月
新潟県田上町

田巻邸椿寿荘へのアクセスと基本情報

北陸自動車道三条燕ICから25分くらい。

三条市郊外の道路を走るので混雑もなく快適に行くことが出来ます。

 

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入場料 大人400円
小中学生300円
開館時間 9時~16時
休館日 年末年始
電話番号 0256-57-2040
売店 アリ

 

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ほひょ

雑然としてますが、売店で1杯100円の美味しいコーヒーも飲めますよ。

 

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田巻姓の豪農が2軒存在した

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この椿寿荘は、新潟県田上町の豪農「田巻家」の離れ座敷です。

もう少し詳しく説明しますと、田巻家と言っても実は2軒ありまして、両家とも幕末期には広大な土地を所有していたそうです。

ほひょ

あの彌彦神社に行くまでの道全てが自分達の土地だったとかなんとか。

 

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その2つの田巻家を「本田巻家」「原田巻家」という呼び名で地元の人たちは区別しました。

 

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そして本田巻家の分家である原田巻家の七代堅太郎けんたろうが、この椿寿荘を大正7年に建てたのだそうです。

  • 当時日本三大名人と言われた1人の宮大工を棟梁に招いた。
  • 建物の材料は全国から銘木をかき集めた。
  • 釘は一本も使っていない。

なおこの椿寿荘の建築は、不況で仕事のない小作人に働いてもらうという理由もあったそうで、3年半の歳月を要したそうです。

…歴史のお勉強はこれくらいにして、椿寿荘の見どころを紹介します。

 

椿寿荘の見どころ①「八方ニラミの衝立」

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靴を脱いで玄関から建物内に入ると、いきなり歌舞伎の衝立ついたてが見えてきます。

 

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「八方ニラミの衝立ついたて」と呼ばれ、正面左右どちらから見ても自分の方に向くというものなのです。

 

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左右から見てみますと、言われてみれば確かに足指の方向も視線も同じ気がしますが、うーむ…

まぁ、そういうことにしておきましょう!

 

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椿寿荘の見どころ②「床の間と1億円の欄間」

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手前から三の間・二の間・上段の間と続いてましていや見事!

 

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では何が凄いのかと聞かれると言葉に窮してしまいますが…

 

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わかる人にはわかるのでしょう(笑)。

簡単に言いますと、床の間の天井・床がまち・違い棚など細かい部分も贅沢なのだということですね。

おおざっぱ過ぎる。

 

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そして上段の間から三の間方向を見て座ってみて下さい。

どうです?お殿様のような気持になりませんか?

 

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そして右を向き戸を開けばこのお庭の景色はあなただけのもの。

一時だけでも殿様気分を味わってみて下さい。

 

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それからこの欄間らんまに注目です。

MEMO
クスノキの1枚板に菊の透かし彫りの彫刻を施したもので計4つあります。

 

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この素晴らしさは素人の私でもわかるかも。

合わせて1億円で買えるかどうかくらいの価値があるそうです。

ほひょ

ひゃー。

 

椿寿荘の見どころ③「他人の家をぶっ壊して運んだ丸桁」

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床の間の隣の畳廊下をご覧下さいませ。

素晴らしいですね~風流ですね~

 

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ちなみにこの縁側えんがわの太い板、それぞれが樹齢800年以上の会津ケヤキからとったものだそうで見るからにお高そう。

 

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そしてこのひさし下のながーい丸太(丸桁がんぎょうといいます)、大変貴重な20mの天然絞りの吉野杉です。

MEMO
人工的に絞り模様を入れた絞り丸太と違い、価値が桁外れだとか。

これを運ぶのにとある家が邪魔で、なんとその家をぶっ壊してまで運んだという逸話があります。

もちろん壊したおうちにはしっかりと補償したみたいですけど。

 

椿寿荘の見どころ④「仏教の世界観を具現化した庭園」

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…来た時期がちょうど紅葉シーズンを終えた後でしたからこんなですけど、紅葉の時期に是非来てみて下さい。

 

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奥にある五重塔は、仏教の世界の中心にあるとされる山「須弥山しゅみせん」を表しており、手前の社は三峰神社みつみねじんじゃでこれは「防火」を願って勧請かんじょうされた神社です。

 

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加えて石畳が川の流れを表し、他にも様々な箇所でかなり手の込んだ、考えられた造りになっているのです。

 

その他の椿寿荘の見どころ

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こちらは奥の間。

 

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奥の間から庭を見ると、欄干らんかん(手すり)の部分も含めて船内から海を眺めるような、そんな感覚です。

 

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廊下もさりげなく凝った仕上がり。

 

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トイレは恐れ多い輪島塗。

出るものも出ないような…

 

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さらにこのようなものも展示されてまして…

 

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何故か精巧な戦艦ヤマトの模型まであるのです。

 

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そしてこの柱だけでなく、別の柱も全く同じ高さのところだけ黒ずんでいる理由とは…

この椿寿荘に実際に訪れてみるとその答えがわかります。

ほひょ

別に大したことでもないんですけど。

 

田巻邸椿寿荘のまとめ

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とにかく豪華なつくりだということはお分かりいただけたと思います。

さてこの椿寿荘の名前の由来は…

「椿」は不老長寿の木として長寿長命を表す言葉で、この座敷がずっと残って欲しいと願って、命名したそうです。

今も残っているから願いが叶ったね。

同じものを作ろうとしてもほぼ不可能と言われている田上町指定文化財「椿寿荘」に、皆さまも是非足を運んでその素晴らしさを体感してみて下さい!

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