新潟県燕市(旧分水町)にある国上山、その中腹には新潟県最古の古刹「国上寺」があります。
ほひょ
国上山はあの彌彦神社で有名な弥彦山の隣の山で、かつてあの聖徳太子も登ったと伝わっているとか?
そしてこの国上寺はそれだけではありません。
酒呑童子・源義経と弁慶・上杉謙信公・良寛様と多くの著名な歴史上の人物ゆかりの地としても有名な場所なのです。
この記事では、そんな国上寺の歴史をざっくり、そして見どころを紹介します。
Contents
国上寺へのアクセスと駐車場
北陸道三条燕ICから30分の行程。
車は国上山中腹にある「燕市分水ビジターサービスセンター」の駐車場にとめてそこから歩いて行きましょう。
国上寺まで徒歩で5分もかかりません。
なおこの施設には軽食・無料休憩施設等があります。
国上寺「新潟県最古の古刹1300年の歴史を誇る」
国上寺の歴史は古く、和銅2年(709)に近くの彌彦神社の御祭神天香山命のお告げで建立された、新潟県最古の古刹です。
国上寺の本堂は別名阿弥陀堂とも呼ばれ、この建物は30年かけて享保3年(1718)に再建されたもので300年前のものです。
もとは修験道だったものの、時の権力の庇護により改宗を繰り返し現在に至っております。
その改宗にまつわるものを境内でも見ることが出来ます。
見どころの1つ、弘法大師「五鈷掛の松」です。
伝説によれば、弘法大師が中国から帰国の途中、船から三鈷と五鈷を投げたところ三鈷は高野山へ、そして五鈷がここ国上山のこの松にかかったそうです。
こうして国上寺が天台宗から真言宗道場になったというのですが…
嫁
ちなみにこちらは2009年に訪れた時のもの。
ほひょ
国上寺「多くの著名人ゆかりの地」
弘法大師すなわち空海ゆかりの寺でもある国上寺は、他にも多くの有名な人物ゆかりの地でもあります。
源義経ゆかりの六角堂
この六角堂にはあの源義経が寄進したとされる大黒天木像が祀られています。
源頼朝に追われた弟義経が奥州に落ちのびる途中に参詣したお寺としても有名なのです。
良寛様ゆかりの地でもある
国上寺境内には良寛様の像もあります。
良寛様はこの国上寺のすぐ近くの五合庵という草庵で十数年間を過ごされた、新潟県の歌人そして僧侶としても有名な方です。
良寛様ゆかりの地「新潟県燕市を訪ねてその①」五合庵上杉謙信公が信心した千手観音がある
ここ国上寺は、千手観音を信心された上杉謙信公により十万石の格式を下賜された場所。
2009年に訪れた時はちょうど大河ドラマ「天地人」が放映されていた時で、天地人の旗がたくさんはためいていました。
酒天童子出生伝説
西山門を抜け、石段を下りたところに井戸が見えてきます。
この鏡井戸は越後の酒呑童子出生伝説で有名な場所。
では一体どんな伝説なのかというと…
千年前に外道丸という絶世の美男子が国上寺におり、色男の外道丸には多くの恋文が来たそうです。
しかし外道丸は読まずに焼いてたとか。
ある日のこと、想いを伝えられなかった1人の娘が焦がれ死に、その女の恋心が煙となって、外道丸はその恋文を焼いて出た煙にまかれ気絶したそうです。
しばらくして外道丸は顔の異常に気づきこの井戸をのぞいてみると…
そこには何と鬼の面に変わった自分がいたのです。
ほひょ
親鸞聖人追い返しの門
参道脇にずら~っと並んでいる四国八十八箇所石塔を歩いていくと東山門が見えてきます。
こちらが東山門、別名「追い返しの門」です。
そしてこの門が何故「追い返しの門」なのかというと…
浄土真宗の宗祖「親鸞聖人」が国上寺の大蔵経を読みにここへ来た時に
と親鸞聖人が追い返されたことから名づけられております。
ほひょ
水子供養でも有名な国上寺
ここ国上寺は他にも水子供養の参拝が多いお寺としても有名です。
童水子地蔵尊の下には多くのお供えの品々がありました。
他には時計回りに三回まわると幸せになれる「幸せ観音」や…
雷神縛石といった見どころもたくさんあるのです。
なお厄を割ってストレス解消!なんてコーナーもあり、境内はなかなかの充実ぶりです。
最後に
多くの歴史人物が関わっている国上寺、素晴らしいと感じます。
この国上寺を参拝し終えたら、是非とも近くの良寛様ゆかりの五合庵や乙子神社にも足を運んでみて下さい。
なおここから車で約15分走ると新潟県を代表する「彌彦神社」もあります。
ほひょ