石置木羽葺屋根の建物としては日本最大級の豪農の館「渡邉邸」は、新潟県北部の関川村にあります。
その外観もさることながらもちろん館内の各部屋のつくりも素晴らしい!
ただしざっくり見学してしまうと見落としがちな見どころもありまして、それを知らないで帰るのは非常にもったいないです。
この記事は、渡邉邸の細部の魅力を紹介するものです。
2020年2月
新潟県岩船郡関川村
Contents
渡邉邸へのアクセス・駐車場と基本情報
日本海東北自動車道荒川胎内ICより15分程度の行程です。

なお渡邉邸の道を挟んで目の前が関川村役場となっております。
嫁
| 開館時間 | 9時~16時 |
| 休館日 | 年末年始のみ |
| 入館料 | 大人600円 小中学生250円 |
| 電話番号 | 0254-64-1002 |
| ホームーページ | 渡邉邸 |
渡邉邸の細部に迫る!
渡邉邸の石置木羽葺屋根を見て「うわ~」そしてたくさんあるお部屋を見て「すご~い」で終わって帰るのはNG!
せっかくここまで来てお金を払っているのです。
ほひょ
①8種類ある釘隠しを探してみよう
「豪農の館」見学の魅力の1つが様々な鍵隠しを見ること。
渡邉邸にも計8種類の鍵隠しがありますので、是非全てを探してみて下さい。

この釘隠しは渡邉邸の家紋。

仏教で貴重とされる七種の宝を表した七宝。

こちらは真向兎。

桃太郎のような強い子が育ってほしいと願ったであろう桃。

四葉。

花菱。

蝙蝠。
蝠は「フク」と読み、さらに福の字に似ているので幸福の象徴とのこと。

そして最後に雁です。
ほひょ
ただ…

防犯カメラの死角であることをよいことに盗みを働いた困ったちゃんがいたのです。
嫁
皆さん絶対に見るだけですよ!
②補修による埋め木

床の補修のこうした埋め木ですが、凝ったものがあるのです。

お魚の形をしてますねこれ。
ほひょ

他にもあるので是非探してみて下さいね。
③戊辰戦争時の刀傷

新潟県にある豪農の館全てに売店があるわけではありません。
渡邉邸に来たならば是非お土産を買っていきましょう。

そしてこれが、平成の大改修前は見ることのできなかった戊辰戦争時の刀傷です。
官軍と米沢藩が死闘を繰り広げたわけですが、ただこの刀傷は渡邉邸を本陣とした官軍の兵が祝い酒に酔いしれて乱舞した際に切ったものだそうで…
嫁
④松・竹・梅
襖の図柄に注目してください。

「松」ですね。

そしてこれは木を掘った「竹」。
とくれば最後は梅ですね。

あ、あら冬だとせっかくの梅も見えませんね(;^ω^)
春に来ればわかります。
⑤隠しはしご

ここに何の変哲もない丸木がありますね。
実はこれ、はしごに変形するんです。

こうして簡単にパカッとはしごに早変わり!
背丈以上の位置にある神棚専用のはしごだったらしいです。
最後に:時間に余裕を持ってじっくり見学しよう

土日であればボランティアのガイドの方がいらっしゃるので、そのお話を聞きながら館内を見るのもいいでしょう。
ですが私がオススメするのはやはりお客さんの少ない平日かな。

ひととおりサッと館内を見たらもう一度同じコースを、今度は細部をしっかりと見学するというもの。

おっとその前に渡邉家の歴史も学ぶと良いですよ。
寒い日ならば囲炉裏で暖を取りながらね。
ほひょ


