「あんまりない」
というのが新潟市民の私の感想(汗)。
ただ敢えて挙げるとするならば、この旧齋藤家別邸はいかがでしょう?
ほひょ
見どころは建物と庭園の一体感ですね。
一見の価値はありますよ。
Contents
旧齋藤家別邸へのアクセス・駐車場と基本情報
旧齋藤家別邸は新潟市中心部にあり、別邸の前には専用の駐車場がありません。
近くに有料駐車場もありますが、歩いて5分程度のこの無料で利用できる「新潟市美術館第2駐車場」に車を停めましょう。
この歩道を直進し…
この白壁通の右側にあるのが旧齋藤家別邸です。
開館時間 | 9時30分~18時 |
休館日 | 毎週月曜日 |
入館料 | 大人300円 中学生以下200円 |
電話番号 | 025-210-8350 |
ホームページ | 旧齋藤家別邸 |
齋藤家は新潟3大財閥の1つ
齋藤家の歴史を簡単におさらいしましょう。
もとは福井県の三国港から新潟に移住してきたそうで、屋号は「三国屋」です。
江戸末期には家業の清酒問屋から事業を展開し、明治時代に入ると海運・銀行・化学工業で財を成します。
その後は伊藤家などの豪農や商家と姻戚関係を結び、系列企業トップを親族で固め、いつしか新潟3大財閥の1つに数えられるようになりました。
嫁
旧齋藤家別邸は客人をもてなす為の建物
さて旧齋藤家別邸でしっかりと見ておきたい部屋は3つです。
- 1階大広間
- 西の間
- 2階大広間
1階大広間
玄関を抜けたらまずはこの大広間に入りましょう。
京都の桂離宮と同じ月の字崩しの欄間や床の間も素晴らしい!
襖には日本海の荒波を表した千鳥の絵がほどこされてあったり…
そして寒い冬季はこのように戸で閉め切っていますが、大広間から見る庭園の景色も目を見張るものがあります。
招かれた客人はここで四季折々の風景を堪能したことでしょう。
ちなみに庭園も結構な広さで散策も可能。
ただし、冬季や天候の悪い時は出来ないこともあります。
そうそう、この入側(廊下)はご覧の通り半分が畳張りという贅沢な造り。
寒い日もこれなら足が冷えませんね。
西の間
ここは齋藤家当主のプライベート部屋兼迎賓用だったと言われています。
欄間部分に竹の彫刻が施されてますよね。
そして西の間から見えるのが竹林という…
ここの竹の意味は後述しますが、庭園と建物が融合したまさに「庭屋一如」の空間です。
2階大広間
2階に向かうとまずは鶏の絵が見えてきます。
今回はこのようなイベントをしておりました。
ひな祭りの時期にはひな壇が飾られたりもします。
桐の一枚板を使用している欄間をご覧ください。
中を掘って周りを削って浮き立たせた凄い技術!
そして冬季なので窓で仕切ってますが、ここから見える庭園の景色は1階から見るのとはまた違った趣。
窓は少し歪んで見える大正ガラスです。
凝視していると酔ってしまいそうですがそれもまた風流ということで。
ちなみに畳縁には菊の紋様が施されてまして…
でも1階大広間は鶴です。
ほひょ
その他旧齋藤家別邸の見どころ
その他の見どころをざっくりと。
茶室から見える景色
例えばこの四畳半茶室。
ここから見える景色は…
冬季なのでちょっと説得力に欠けますが、大広間から見る景色とは全く異なり、まるで山中にいるかのような演出で梅の花が咲くのです。
嫁
大広間の松、西の間の竹、そしてここの梅で松竹梅ですね。
随所に見られる凝った造り
仏間右奥にある、上下に動く金の襖や…
木目を生かした碁天井。
部屋の天井を見るだけでも面白いですよ。
平らなのに目の錯覚で中央が突き出ているかのように見えてしまうものもあったりします。
窓も様々です。
2つの窓の中心軸を敢えてずらして配置した色紙窓。
こちらは影絵窓。
弧を描いた地袋(床に設けられた戸棚)。
嫁
それからこの土蔵…
中は何もありません(汗)。
最後に:新潟市内で歴史を体感出来る場所
ここは新潟市中心部の中でも数少ない大正期の建物と庭園を堪能出来る場所で、料金も300円と気軽に立ち寄れる場所です。
近年は外国人観光客も多く訪れるらしく、今回も私以外に2人の外国人の方がいらっしゃってました。
さらにこの旧齋藤家別邸の隣には、日本料理の行形亭もあります。
…少々お高いですが、合わせて楽しむのもいいですね。