豪農の館【目黒邸】茅葺屋根と囲炉裏の意外な関係性

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コシヒカリで有名な新潟県魚沼市にある豪農の館「目黒邸」。

新潟県に数ある豪農の館の中にあって、特徴的なのがその茅葺屋根かやぶきやねでしょう。

もちろん目黒邸館内も見どころは多くありますが、この記事では目黒邸の茅葺屋根にスポットを当て、さらに茅葺屋根と囲炉裏の意外な関係性にも迫ります。

ほひょ

正面入口の上にある三角形の千鳥破風ちどりはふも素晴らしい。

2020年2月
新潟県魚沼市

目黒邸までのアクセスと基本情報

関越自動車道小出ICより20分程度とアクセスは良好。

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営業時間 9時~16時
休館日 年末年始
入場料 大人300円
小人100円
電話番号 025-797-3220
ホームページ 重要文化財目黒邸
注意
目黒邸から徒歩5分程度の「目黒邸資料館」は冬季中閉鎖。なお入場料は200円です。

 

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目黒邸といえば茅葺屋根

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2月というのにこの記録的な少雪というのはさておいて。

目黒邸といえばこの茅葺かやぶき屋根が余りにも有名で見どころの1つでもあります。

 

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茅葺屋根の構造ってどうなってるのかな?

そんな興味津々の方は目黒邸に隣接する「民俗文化財館」に是非足を運んでください。

MEMO
入館料は目黒邸入館料300円に含まれてます。

ここでは茅葺屋根を間近に見ることが出来るコーナーがありまして…

 

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色々と縛ってあります。

 

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まぁ…まさに一筋縄ではいかないということであります。

MEMO
茅葺技術は新潟県の選定保存技術となっています。

ちなみにこの茅葺き屋根、20年に一度交換するそうですよ。

 

目黒邸のシンボル「千鳥破風」

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茅葺屋根のこの三角になっている部分にも注目です。

これを千鳥破風ちどりはふと言います。

千鳥破風とは
主に装飾用に用いられるものですが、採光や喚起用を兼ねる場合もあります。

 

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これは15年前の2005年に訪れた時のものでありますが、枠が今と比べて太いのがお分かりいただけるでしょうか。

この時の千鳥破風のほうが好きだって人が多いみたいね。

 

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換気用でもあるこの千鳥破風、一般庶民の家だと換気は家の両側から行うそうで、目黒邸のような千鳥破風は位の高い人のみが許されたものだそうです。

 

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囲炉裏と茅葺屋根の関係

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目黒邸の中に入るとまず目に入ってくるのがこの土間と囲炉裏です。

さすが豪農!といわんばかりですが聞いたらここは奉公人が使う場所だったとか。

 

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そしてここにはこうした女中部屋もありまして、入ってみた感想は「狭くて底冷えして寒かっただろうなぁ」です。

 

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なおここから奥に見えるのが目黒邸の茶の間で、そこにも囲炉裏がありました。

さてこの囲炉裏、暖を取るには欠かせないものではありますが実はそれだけではありません。

 

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薪をくべることによって発生する煙によって、上部の茅葺屋根が燻製されて耐久性が増すというのです。

 

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まさに一石二鳥ですね。

しかも茅葺屋根って断熱性に優れていて夏は涼しく冬は暖かいんだってさ。

 

茅葺屋根が見事な目黒邸に行ってみよう!

  • 茅葺屋根は断熱性に富んでいる。
  • 囲炉裏で暖を取りその煙で茅葺屋根を維持する。

火器厳禁と思ってた茅葺が囲炉裏と密接な関係があるとは…

ほひょ

先人たちの知恵は素晴らしい。

それから囲炉裏を囲みながら、

建物内部が縦横に広いから、意外と煙たくないですね。

そんな話を館内スタッフの方に話しました。

 

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「煙がスーッと上がっていけば明日は晴れ、そうでなければ雨って予想したみたいですよ」

周りの空気よりも軽い煙が雨を降らす上空の暖かい空気に邪魔されてしまうからなんですね。

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