山形県南陽市にある「宮内熊野大社」は、東北のお伊勢さまとして多くの信仰を集め、かつ日本三熊野の1つでもあります。
1200年の歴史を誇り、戦国時代にはあの上杉景勝・直江兼続や伊達政宗も信仰したのだとか。
嫁
それだけではないんです。
宮内熊野大社は、多くの摂社末社が境内に存在していることも特徴的なのです。
多くの神様が鎮座する宮内熊野大社の魅力に迫ります。
2007年7月24日
山形県南陽市
Contents
宮内熊野大社へのアクセス
宮内熊野大社へ行くには、東京方面からであれば東北自動車道福島JCTから東北中央自動車道に入り、山形県南陽市に至るルートが最適でしょう。
そして南陽市内の宮内熊野大社に向かう途中に大鳥居がありますが、そのまま通り抜けるのではなく車を道の脇に停めてみて下さい。
鳥居横にある灯籠に葵の紋が入っているのがおわかりでしょうか?
これは上野の寛永寺から移築されたものだそうで、宮内熊野大社の見どころの1つとなっております。
その灯籠を見終わったら大鳥居を抜け、駐車場に車をとめて宮内熊野大社の参拝をしましょう。
宮内熊野大社「境内の摂社末社は盛りだくさん」
この石段を上って熊野大社の拝殿まで行くのですが、その拝殿までの道中にたくさんの摂社・末社があるのがこの宮内熊野大社の特徴です。
その数なんと30柱!
出典元:東北の伊勢 熊野大社
ただ残念というか、多くの参拝客が摂社末社をほとんど見ないでどんどん進んでいきます。
と思う方はこちらを御覧ください。
山形県【宮内熊野大社】境内は神様盛りだくさん!「前編」
宮内熊野大社の御祭神
宮内熊野大社の拝殿で注目すべきは茅葺。
上から千鳥破風・軒唐破風が付いた拝殿は素晴らしいの一言です。
御祭神 | 御祭神の別名 |
熊野夫須美大神 | 伊弉冉尊 |
熊野速玉大神 | 伊弉諾尊 |
熊野家津御子大神 | 素盞嗚尊 |
- 伊弉冉尊と伊弉諾尊は夫婦神で、日本列島を生み出し、また八百万の神々を生み出しました。
- 素盞嗚尊もこの夫婦神から生まれ、食料の神様としてまつられています。
このように三柱は生命をつかさどっている神々なので、産業全般・縁結び・結婚の神として信仰されているのです。
ほひょ
宮内熊野大社の歴史
大同元年(806)、平城天皇の勅命により紀州熊野権現の勧請を受けて再興されたと言われています。
朝廷による統治が不十分なこの地に住む開拓民の幸福を祈願したそうです。
宮内熊野大社の見どころ
拝殿でのお参りを終えたら、時間があればその近くの建物にも足を運んでみましょう。
洪鐘と神楽殿
こちらは第二次大戦の金属回収の際も、文化的価値から回収を免除されたと言われてる洪鐘。
お次は神楽殿。
宮内熊野大社の太々神楽は伊勢神宮より直伝を許されたもので、宮内熊野大社に伝授された以降は他への伝授は禁じられた、日本で最も尊い御神楽とされています。
三羽の兎
本殿裏には三羽の兎が隠し彫りされているそうです。
全部見つけると願いがかなうということで必死に探しましたが、日頃の行いが悪いからでしょうか…
ほひょ
無料の熊野大社考古館
入場は珍しく無料なのですが、厳しめに申し上げるとちょっとごちゃごちゃしてました。
宮内熊野大社の大銀杏
こちらは出来たら秋に訪れて見てみたい有名な大銀杏です。
さらにその真下には道祖神が御祭神の道祖神社があります。
最後に:拝殿参拝後は摂社末社にもお参りしよう
歴史ある宮内熊野大社、茅葺の拝殿も見ごたえがあり素晴らしい神社です。
そして記事の途中でも触れましたが、ここは境内社の数が多いことでも知られております。
- たくさんの神様がいらっしゃって賑やかな境内。
- 全てを参拝すれば最強になれる気がする。
- そして、日本三熊野を全て参拝したくなる。
宮内熊野大社の拝殿参拝後は、境内社にも是非参拝してみましょう。
境内社を見てみたい!という方はこちらから 山形県【宮内熊野大社】境内は神様盛りだくさん!「前編」 山形県【宮内熊野大社】境内は神様盛りだくさん!「後編」