新潟県三条市にある法華宗総本山「本城寺」、そこは毎年2月の節分会の鬼踊りがとても有名です。
本堂の中で大暴れした鬼たちが、最後には豆を投げつけられて退散するという行事。
そして、平和と安全を祈るのです。
面白いのは、本成寺の鬼に抱っこされた子供は健康に育つという逸話があるというところ。
ほひょ
その為毎年多くの子ども連れでにぎわうわけですが、節分会以外の本成寺のことをあまり知らないという人も少なくないことでしょう。
「本成寺のことをもっと知りたい」
そんな人の為に、本成寺ではお寺の方が一緒になって見どころを解説してくれるサービスがあるのです。
その模様をご覧ください。
2007年8月26日
新潟県三条市
Contents
本成寺へのアクセスと駐車場
北陸道三条燕ICから10分程度の行程です。
左写真の赤門左脇を車で抜けると右の水門が見えてきます。
その水門の左にある駐車場に車を停めましょう。
ほひょ
本成寺の中を案内してもらいました
普段なら入る事の出来ない本成寺のお寺の中を、丁寧に案内して頂ける素晴らしいサービスがあります。
寺務所に行って受付しますが、時間によっては出来ないこともあるので電話でご確認を。
そしてまず最初に案内されたのがこの寺務所の中にある夫婦柱で、太い柱が夫で細い柱が嫁というものです。
ほひょ
この牛の間では、自分のよくなりたいと思う部分すなわち頭の部分をガンガンなで…
続けて総檜造りの客殿を見学しました。
ほひょ
写真撮影は「どうぞどうぞ」という感じで問題はありません。
そして、太鼓をガンガン鳴らしたのです。
続けて位牌を並べて安置しておく寂光殿、そして僧侶が学問を学んだり寝泊りする学林教室を見させて頂きました。
総欅造りの本成寺本堂
これがお寺の方による最後の案内となる本成寺の本堂です。
なお現在の建物は明治時代に建てられた総欅造りだそうで、もしこれが釘を使われていないものであればかなりの代物であったという話です。
本堂の中には2月の節分会等を除いては、普段は勝手に入ることは出来ません。
嫁
そしてこれは私事で恐縮ですが、案内をしてくださった方が私の弟の仕草や話し方にそっくりでびっくりしました。
4ヶ月前に富山県の高岡市から修行に来られたそうです。
ほひょ
本成寺の始まり「開祖は日印聖人」
せっかくなので本成寺の歴史について見てみましょう。
本城寺は1297年(永仁5)に日印聖人によって開かれたお寺。
日印聖人は日朗聖人の門下であり、さらに日朗聖人はあの有名な日蓮大聖人の御弟子でした。
- 日印聖人が白牛に経巻を載せ伝道布教へこの地にやってきたところ…
- 引いていた白牛が膝まづいて動かなくなった。
- するとそのまわりから清水が湧き出て…
- 紅い蓮の華と青い蓮の華が咲いたことに感激し、
- この地を布教の礎にした。
本成寺は法華宗の総本山として、新潟屈指のお寺なのですね。
ほひょ
本成寺境内「見どころがたくさんある」
ここからの建物は案内には入っておりませんので、時間が許せば是非ご覧になってください。
左から多宝塔、鐘楼堂。
千仏堂、そして三軌苑と呼ばれる庭園があります。
こちらは庭園三軌苑の池の様子。
太鼓門、鬼子母神堂。
弁財堂、三十番神堂。
このように境内にはたくさんの建物があるので、全部見て回ろうとすると子供はくたびれるかもしれませんね(笑)。
それから本成寺にも宝物殿があり、拝観料300円で中を見ることが出来ます。
ここには日蓮大聖人直筆の掛け軸などが展示されております。
最後に:節分会以外でも本成寺に訪れてみよう
最後に本成寺の見どころの1つをご紹介して終わりとします。
本成寺に「水門」と言われる門がありますが、過去の火災時にも焼けなかったと言われているのです。
その理由がとても面白い。
この水門の彫刻の龍が口から水を出して火を防いだからだとか。
ほひょ
この記事で法華宗総本山「本成寺」の魅力が少しでも伝われば幸いです。
実は私は子供の頃に鬼にだっこされたことは全く覚えておらず、まして節分の日の混雑もまるで覚えておりません(汗)
おとなになってから毎年行こう行こうとは言ってるものの、「あ、また忘れてた(汗)」の繰り返しで結局最近は全く行ってません^^;